約2万7千時間稼働したHDDに不具合が発生(WD20EZRZ)

Western digital WD20EZRZ

2017年頃に購入したWestern digital の内蔵型HDD「WD20EZRZ」の話。

購入した当初はメインのPCの内蔵HDDとして使用し、2020年頃にサブPCに移して使用ていました。

製造されたのは6年前の2017年4月。実際の稼働時間は27,425時間でした。

 

不良セクター発生

2023年12月3日、「Crystal Disk Info」でS.M.A.R.T.の情報を確認してみると、健康状態が「注意」となっており、代替処理済のセクタ数が267となっていました。

スコアを見ると、しきい値が140のところ、現在191なので合格ですが、突然300近い不良セクターが出るのは少し気になります。

このHDDを内蔵しているサブPCは、11月上旬から、DVD-Rに録画したテレビ番組をブルーレイディスクへダビングする作業を行っていました。

そのため、DVD-Rに録画した番組をHDDに取り込み、動画編集ソフトにてCMや次回予告などの不要な場面を削除、ブルーレイディスクのイメージ(iso形式)ファイルを作成するといった感じで、頻繁なファイルの読み書きを行っていましたが、昨日までは問題なく使用できていました。

 

代替処理済のセクター数の変化

数値の推移を確認するため「代替処理済のセクタ数」のグラフを見てみると、12月2日までは0を維持しており、12月3日、突然267に上がりました。

使用しているHDDに不良セクターが発生したことはありますが、大体は1や2といった少数であり、突然数百単位で発生したのは、今回を含め2度だけでした。

 

症状

不具合が発生したHDDから別のドライブへファイルをコピーしようとすると、特定の2つのファイルが毎回同じところで速度が0バイト/sとなり、止まってしまいます。

 

そして、しばらくすると「送り側のファイルまたはディスクから読み取れません。」のエラーが発生して、完全に停止してしまいます。

再試行しても同じです。

 

完全消去

製造から6年半経過し、2万7千時間稼働した古いもので、さらに、突然300近い不良セクターが発生し、2つのファイルが破損したHDDを引き続き使うのもリスクがあると考えたため、保存されているファイルを完全に消去し、処分することにしました。

ちなみに、今回不具合が発生したHDDに保存されているファイルは、外付けHDDにバックアップを取ってあるので、破損したファイルを含め、すべて無事です。

今回、HDDを完全消去するために使用したのは、「ディスク消去ユーティリティ」。

フリーソフトなので無料で使用することができ、操作もわかりやすいので、HDDを処分する際はいつも使用しています。

 

ディスク消去ユーティリティについて

aoikao.com

ディスク消去ユーティリティについては、こちらの記事で紹介しています。

 

今回は、1回目:乱数、2回目:乱数:3回目ゼロと、ディスク全体を3回上書きする方法で消去を行い、かかった時間は約13時間39分でした。

 

完全消去後

ディスクの完全消去が終わった後に、再び「Crystal Disk Info」にてS.M.A.R.T.の情報を確認してみると、代替処理済のセクタ数が304に増えていました。

 

最後に

HDDやSSDといったストレージや、メモリーカードUSBメモリー等のメモリーに保存した保存したファイルは、故障や劣化により、突然開けなくなってしまう恐れがあります。

そのため、大切なファイルは損失を防ぐためにも、1つの装置だけに保存するのではなく、外付けHDDやオンラインストレージ、DVDやブルーレイのディスクにもコピーを保存するといったように、複数の装置やメディアに保存することをお勧めします。

今回は、HDDの不具合により2つのファイルが破損してしまいましたが、別のHDDにバックアップを取っていたため無事でした。